厳格な父親のもと激しいしつけを受けたゲーシーは、
「オカマ」とののしられながら育った。
(が、そんな父親にゲーシーは認めてもらおうと後年も必死だった。
まるで『ゲイン(サイコのモデル)』のように、父親を強く求めて意識していた。
(どんなに年をとっても。)
精力的に仕事に励みながら、どこかに苛立ちを持ち、トラブルや敵も多かった。
少年に対するレイプ罪で起訴されたことを発端に、同性愛や少年愛隠蔽の為、相手を殺害するという行為に走ったように思える。
まさに、自分本位だ。
しかも、起訴されたとき彼は青年会議所の会長椅子が確実な投票前でもあった。
悔しさは一入だったのだろう。
犠牲者とはパーティーやハッテン場等で知り合い
(仕事を斡旋するや売春等の誘いが誘いの手口)、
自宅に連れ込み拷問を行いながらレイプし殺すというのがやり方である。
(部屋からは拷問道具等が多数あり、裁判で彼自身が内容を細かく話している、多重人格の一人としてだが。)
しかし、彼は同性愛を認めてはいない。
同性との性行為をしたことはあると認めながら。だが、被害者は全て男である。
床下に遺棄した死体は、最悪の悪臭がしていた。
そのころには、ゲーシー自身薬と酒で、自身も壊れ始めていた。
結局、警察からは四六時中マークされだし、容疑が固まり床下から死体が出てくるのも時間の問題とわかっていたはずだ。
刑務所で薬と酒が抜け始めて、「罪」を逃れることを思いついたのか、あらゆる言い逃れを始めている。
『幼児期のトラウマ』『真犯人説』『多重人格』等。
結局はどれも認められず死刑が確定した。
ちなみに、彼のニックネーム「殺人ピエロ」は、彼の日課でもあったピエロ「ポゴ」のボランティアして回る姿が有名だったからだ。
刑務所内でも、彼は自身の「ポゴ」の絵ばかりを書いていた。
彼が本当に「ポゴ」だったなら、刑務所で描かれるべきではなかったはずだ。
−−−−−−−「ポゴ」は小説『IT』のモデルとされている。
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